安全性情報適正使用ガイドより抜粋
投与開始前の確認事項
適応となる患者
本剤の「効能又は効果」、「効能又は効果に関連する注意」は以下のとおりです。
- 4.
-
効能又は効果
脳動脈瘤によるくも膜下出血術後の脳血管攣縮、及びこれに伴う脳梗塞及び脳虚血症状の発症抑制 - 5.
- 効能又は効果に関連する注意
- 5.1
-
くも膜下出血の重症度、血腫量、脳梗塞の範囲等の患者の状態を考慮して、本剤投与の要否を判断すること。次の患者における有効性及び安全性は確立していない。
・ World Federation of Neurosurgical Surgeons分類Vの患者
・ 脳梗塞が広範囲に及ぶ患者
・ Fisher分類3以外の患者 - 5.2
- 破裂脳動脈瘤に対し、外科的治療又は血管内治療等により適切に止血が達成された患者に投与すること。
適応とならない患者
次の患者への投与は禁忌であり、投与できません。
本剤投与開始前に臨床検査や患者・家族からの聴取などにより、禁忌に該当しないことを確認してください。
特に注意が必要な患者
以下の背景を有する患者に対しては、患者の状態を勘案し、本剤を含む治療のベネフィット/リスク評価を行った上で、治療の可否をご判断ください。
相互作用
本剤はOATP1B1及びOATP1B3の基質です。
併用注意(併用に注意すること)
患者又はその家族への説明
治療開始に先立ち、患者又はその家族に対し、治療の方法や本剤投与によるベネフィットとリスクを十分説明した上で本剤の投与を開始してください。
本剤の投与により発現する可能性のある副作用については、具体的に説明を行ってください。
主な指導内容
- 治療の方法、本剤投与によるベネフィットとリスク、発現する可能性のある副作用について
- 副作用の早期発見のための検査(臨床検査、血圧モニタリング、心電図検査等)について
- 生殖能を有する患者では、妊娠していないことを確認するとともに、本剤の投与終了後一定期間は避妊すること
- 授乳中の患者では、治療上の有益性及び母乳栄養の有益性を考慮し、医師の指示に従うこと